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パントンチェア/Panton Chair/1960/ヴィトラ社

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デザイナーについて

バーナー・パントン(ヴェルナー・パントン、ヴァーナー・パントンとも)。
1926年デンマーク生まれ、1998年没。
コペンハーゲンの王立美術アカデミーで建築を専攻した後、アルネ・ヤコブセンの建築事務所に勤める。
1955年に自身の建築デザイン事務所を設立し、以後数多くのインテリア、テキスタイル、照明器具、ライトをデザインし、ルイス・ポールセン社、フリッツ・ハンセン社、ヴィトラ社などから発表する。1963年、1968年にA.I.D賞を受賞する。
ミッドセンチュリーを代表するデザイナーの一人。


パントンチェアについて

パントンチェアは、プラスチックという素材を使用した一体成型のチェアです。
プラスチックを駆使して背面から座面、脚部まで一体成型というデザインは衝撃的でした。
これは1940年のMoMA(ニューヨーク近代美術館)で「オーガニックデザイン」というコンペンションが行われたときの流れを感じさせるもので、有機的な曲線美を作り出しています。
こうしたデザイン面ばかりに目がいってしまいますが、大量生産、大量消費の時代と言われるミッドセンチュリーのデザインムーブメントを踏まえ、スタッキングの機能を併せ持っていることを忘れてはなりません。
これだけ特徴的で斬新なデザインを備えつつも、合理性を無視しないというのは高く評価できます。デザイナー自身の名を冠したところからも、パントンのパントンチェアに対する自信が伺えます。

しかし、パントンを世界的なデザイナーへと至らしめることになったこのパントンチェアはちょっと曰く付きです。
有り体に言ってしまえば、デザイン原案がパントンのものではなかったのではないかということです。よくこのイスについて語る際に、「構想から完成まで10年も費やした」などと言われることがありますが、その10年間でパントンチェアのプロトタイプを見たという声はなかなか聞きません。
一説にはパントンチェアの原案と思われるプロトタイプが、全く別のデザイナーによって成されていたとも言われています。

環境面への配慮、再利用のしやすさなどから現在では素材をプラスチックからポリプロピレンに変更し、オリジナル同様ヴィトラ社によって復刻されています。
プラスチックのオリジナルと色の発色や艶が微妙に異なるとの意見も出ていて、未だにオリジナルへ根強い人気があります。
ポリプロピレン素材のパントンチェアはそのデザイン性やインパクトの割に安価で手に入れやすいため、デザイナーズチェア入門者にも人気があります。また、パントンチェアの魅力に多彩なカラーバリエーションがあり、自分の部屋に似合った色、引いては自分に合った色を見つけることができます。

座り心地について

全体的に適度なクッション性があり、見た目ほど座りづらくはありません。
座り心地とは少し外れてしまいますが、パントンチェアの特徴でもある大きな曲線を描いた脚部のデザインにより、足元がかなり広く使え、適度に足をぶらぶら動かすことができます。それでいて意外とバランスが良いのでなかなか倒れません。
スタッキングできることからも分かるように、パントンチェアはその素材を生かし非常に軽量に作られています。

使われている場所

カレッタ汐留
A.B.Cafe



プロトタイプ

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